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2008年6月25日 (水)

地デジの受信障害

仕事ネタですけど地上デジタル放送の受信が上手く行かない、又はブロックノイズが入り受信状態が不安定な場合で私が比較的よく経験するケースについて書こうと思います。もちろん地デジの受信可能エリアになっている事が前提条件ですが、それでも上手く行かないケースです。

その①アンテナが地デジ中継局の方向を向いていないケース

これはよく有るケースで、買った地デジ対応TVを繋いだらとりあえず映ったのでそのまま使っていたが映りが安定しない。調べてみると今まで使っていたアンテナがアナログ放送の中継局方向を向いていて新設された地デジ中継局と方角が違う場合です。同じ場所、同じ方向に設置されたならアンテナはそのまま(但しUHFアンテナ)でも良いのですが違う場合は新たにアンテナを向け直す必要が有ります。ここで問題になるのは一家にテレビが複数台有る場合にアナログ放送しか受信できないTVが残っていればアンテナもアナログ用はそのまま残す必要が有ります。(方向が違うから)この場合今までのアンテナはそのままにし別にデジタル放送用にUHFアンテナを追加し混合器を介して接続すればOKです。地デジの場合アナログに比べると弱い電波でも比較的受信可能になる特性を持っているのでアンテナの方向が正常な方向を向いていなくても映るケースは多いのですが、決して良い訳ではないので受信状態が不安定であればアンテナを調整する必要が有ります。アナログ放送の場合受信状態と映りの関係は大雑把に言えば比例関係になります。つまり受信状態がよければ綺麗に映りますが、悪くなると映るけれどザラついた映りになります。これがデジタル放送の場合は、あるしきい値を境にそれを上回る受信レベルであればどのレベルでも同じように綺麗に映りますが、逆にしきい値より下がれば全く映らない現象になります。ブロックノイズが出ている状態はちょうどこのしきい値のレベルでふらふらしている場合です。このしきい値はメーカー、機種によって設計上若干違いますので例えばあるメーカーのTVでは正常に映るのに別のメーカーのTVでは映らないという事が起こります。性能が違うと言えばそれまでなのですが、一応受信環境的には快適な状態に改善してやる必要が有ります。

その②アンテナが共同受信システムになっているケース

これも比較的多いケースです。共同受信はビルが林立する都心部ではビルの建設に伴いビルの影響で受信が困難になる世帯向けに、ビルの建設業者又はオーナーが補償で構築する場合や、元々受信が困難な山間部での構築、団地で個々にアンテナを設置しないケース、さらに比較的建築の古いマンションで使われています。問題になるのはアナログ放送しか無かった時代に構築されたもので、アンテナで受信した電波のうちUHF帯の局をVHFの1~12chの間にコンバート(周波数変換)するようになっています。つまりUHF帯で送られてくる地デジの電波は届かない仕組みになっています。このような環境で地デジTVを繋いでも基本的には映りません。但し実際には上記で書いたように地デジは比較的弱い電波でも映る特性の為アンテナ配線経路の何処からか電波が飛び込んでたまたま映るケースも有ります。しかしこの場合でも正常な環境とは言えませんので、独自にアンテナを設置するか、共同受信のシステムを地デジ対応にする工事が必要になります。

その③CATVを契約しているが地デジ対応に変更していない場合

アンテナを設置せずCATVより放送を受けている場合ですが、アナログ契約からデジタル契約に変更していない場合は地デジを安定して受信できる保証がされていません。つまり一応映るかも知れないが保証は出来ないという事です。よく有るケースでは例えば民間は全て問題なく映るがNHKだけ映らない、又は不安定だという場合です。これはCATV業者にとってアナログから地デジへの変更は絶好のビジネスチャンスという意味も有るのだと思います。比較的新しいマンションはたいていCATVから電波を受けていますのでやはり同じく地デジの契約に変更する必要が有ります。自分が住んでいるマンションがどういう契約になっているかはCATV業者に聞けばすぐに分かります。

その④ マルチパス障害が出ているケース

地上デジタルの伝送方式は理論上はマルチパス障害が生じない方式なのだそうです。しかし実際にはマルチパス障害と思われる現象が発生しているケースが有ります。これはシステムが全て理論通りに働いてくれれば問題が生じないというだけで実際には色々とイレギュラーが有り理論通りには行かないと言う事だと思います。マルチパス障害とはビルや山に反射された電波と直接波が受信されると画面に障害として現れるもので、アナログ放送受信の場合は画面上にズレた映像が映し出されます。地デジの場合はブロックノイズ又は全く映らない現象になります。電波の受信環境は問題なく受信レベルも有るのに画像が不安定になります。発生しやすい環境としては複数の地デジ中継局の電波が微妙な加減で届く場所や複雑な地形の場所になります。但し発生頻度は低く、発生する場合でも受信機が特定メーカーの特定機種に限られているようです。この場合の対処は受信機のメーカーに相談して進める必要が有ります。機器の制御プログラムのバージョンアップで改善できる場合も有ります。

以上のどれにも該当しない場合は(一応アンテナ配線周りを点検して)受信機の故障の可能性が考えられます。

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