F1 2021第1戦バーレーンGP 角田裕毅9位フィニッシュ
先日3月28日今シーズンのF1第1戦バーレーンGP決勝レースが開催されました。初出場の角田裕毅選手は9位でフィニッシュ、2ポイントを獲得しました。
角田裕毅選手は日本人ルーキーとして歴代日本人ドライバーと比べ最高に前評判の高い選手です。今回のバーレーンGPでも驚きのパフォーマンスを披露してくれました。
F1レースは各ラウンドごとに基本的に金曜日、土曜日、日曜日の3日間に渡って開催されます。金曜日はフリー走行FP1、FP2と各60分、練習走行が行われます。土曜日はフリー走行FP3が行われ、続いて予選が行われます。
予選はQ1、Q2、Q3と3回行われます。まずQ1で上位15名が次のQ2に進むことが出来ます。Q2ではさらに上位10名がQ3に進むことが出来ます。Q3ではその上位10名のスタート順位が決まることになります。
使用出来るタイヤはソフトS、ミディアムM、ハードHの3タイプの中から自由に選択できます。予選だと基本的に最も路面に食いつくソフトタイヤを選択することになります。しかしQ3に進むことが出来た上位10名は決勝レースのスタート時に使用するタイヤをQ2時に使用したタイヤにすることが義務づけられています。その為Q2時に使うタイヤをソフトではなくあえてミディアムを選択するドライバーもいます。ただしミディアムは一発のタイムを出すにはソフトに比べ不利になります。リスクはあるけれどQ2を突破出来ればレースを組み立てる上で有利になることが有ります。この義務付けは予選上位10台にのみ適用され11位以降は決勝レーススタート時に使用するタイヤの選択は自由です。レース展開を面白くする為のルールになっています。
今回のバーレーンGPではルーキーの角田裕毅選手が世界を驚かせるパフォーマンスを何度も見せました。
土曜日の予選Q1で角田裕毅選手は2番手タイムを記録しました。このタイム計時が出た瞬間にプレスルームでは一斉に"TSUNODA"と叫ぶ声がとどろいたようです。前評判の高さが確信に変わった瞬間です。
続くQ2で角田裕毅選手はミディアムタイヤを選択しています。ルーキーがQ2でミディアムタイヤを選択することは異例だと言えます。チームは角田裕毅選手ならミディアムタイヤでQ2を突破出来ると判断したようです。結果は残念ながら13位でQ3へは進めませんでした。角田裕毅選手によるとミディアムタイヤでの感触が良くなかったようです。
予選結果は13位で決勝スタートすることになりました。
決勝レースは3月28日、日本時間だと24:00からなので規則正しい生活をしないといけない私には辛かったのですが今回は中継を見ていました。(^^')
13位スタートの角田裕毅選手はスタート後序盤で順位を落とし一時17位まで後退しました。しかしその後の展開は凄まじい追い上げを見せます。世界チャンピオン経験者のベッテル、アロンソ、ライコネンを含め次々とオーバーテークをしていきます。
その走りは初めてのF1レースとは思えないものでした。そして最終ラップではストロールを抜き9位でゴール、初戦で2ポイントを獲得する快挙を達成しました。今後経験を積み予選順位が上位になれば表彰台はおろか優勝さえ見えてくる。その可能性を十分に感じさせてくれる走りでした。そして彼はテスト走行から現在まで一度もマシンを壊していないことも特筆すべき事です。
今後第2戦以降の角田裕毅選手の活躍が楽しみです。日本のプロスポーツは、ゴルフ、野球、サッカー、テニスと世界的に活躍する日本人選手が現れることで大ブームになり熱狂と勇気をもたらしました。そしてついにF1世界選手権自動車レースに期待の日本人ドライバーが現れました。私がモータースポーツに興味を持ったのははるか昔になります。今まではF1に参戦したエンジンメーカー、ホンダ、ヤマハ、トヨタの応援をすることの比重が高かった。何時かは優勝争いが出来る日本人ドライバーが現れるといいねと思っていました。ついにその時が来たと言えます。
Scuderia AlphaTauri F1team の公式ツイッターよりカーNo.22 角田裕毅選手のマシン
角田裕毅選手のオーバーテークシーンについてF1公式動画がアップされていますので引用します。
Yuki Tsunoda's Stunning F1 Debut | 2021 Bahrain Grand Prix
https://www.youtube.com/watch?v=TMvoR181m4I
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